経営・人事

「中小企業とSDGs(エスディージーズ)」について

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世界では貧困や人権などさまざまな課題があり、各々の課題について取り組みが行われています。
それらは各国がそれぞれに行っているのではなく、世界が一丸となって取り組むSDGs(エスディージーズ)と言われる国際目標に基づいて行われているものです。
SDGsは、現在の世界をより良いものにしていくため、2030年までに挙げられた課題を解決し、目標を達成していくために作られました。
大手企業を中心に産業界に浸透し、経営に取り入れる企業が増えていますが、SDGsによるビジネス環境の変化から中小企業も直接的かつ多大な影響を受けると予測されています。

今回は、SDGsとは何か、SDGsに取り組むことで特に中小企業の経営・事業にどのような効果があるか等について考えます。

SDGsとは?

歴史上、貧困に対して最も効果を収めた世界的な取り組み「MDGs(ミレニアム開発目標)」から引き継がれ、2015年に生まれた新たなアジェンダがSDGsです。

SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略で、国連本部で日本を含む193の加盟国の合意のもと採択された「世界を変革するための17のゴール・169のターゲット」です。

貧困問題をはじめ、気候変動や生物多様性、エネルギーなど、持続可能な社会をつくるために世界が一致して取り組むべきビジョンや課題が網羅されており、地域上の誰一人として取り残さないことを誓っています。

中小企業にとってのSDGsとは

経済産業省関東経済産業局のアンケート調査(2020年11月実施)によると、調査対象の500社の中小企業の中で「SDGsについて全く知らない」と回答した企業は49.6%(=中小企業のSDGs認知度50.4%)、言葉は聞いたことあるが内容は知らない、対応は検討していない企業を含めると91.8%になっています。SDGsには大きな可能性が秘められているのですが、まだまだ周知が進まず、活用されていないのが現状です。
※なお、2018年10月実施時点では、「SDGsについて全く知らない」と回答した企業は84.2%(=中小企業のSDGs認知度15.8%)、言葉は聞いたことあるが内容は知らない、対応は検討していない企業を含めると98%という結果でした。

中小企業は大企業ほど人材が十分でないため、専任で取り組もうとすると不利な点が多々ある一方、大企業よりも意思決定のスピードが速く、柔軟な対応も行えます。また地域密着度も高く、地域を巻き込んだ施策の展開も可能です。こういう観点からむしろ中小企業の方がSDGsにリンクさせた施策に取り組みやすいともいえるのではないでしょうか。最近は企業がどのような貢献をしているかを重視して就職先を選ぶ傾向も強く、SDGs達成に向けた取り組みに力をいれていることをアピールすることで、有望な人材の登用にもつながります。

SDGs取り組みのメリット

SDGsは、取り組み・活動次第で、様々な経営的メリットを得ることができます。以下はSDGsで得られるメリットの一部です。

① 企業イメージ・信頼度の向上
② 売上・利益の向上
③ 新商品・新規事業開発力の向上
④ コスト削減
⑤ 環境面におけるエネルギー使用量、廃棄物の使用量削減・再利用
⑥ 人材不足の解消
⑦ 社員のモラル意識の向上

以上のように、SDGsに取り組むことは、社会・環境に貢献するだけではなく、企業経営においても他社との差別化ポイントになり、ビジネスチャンスを生み出すきっかけとなります。

国際目標ということで誤解されやすいのですが、SDGsは大企業だけが取り組むものではありません。あらゆる企業が施策と結びつけて事業の方向性を示すツールとして活用できるものです。
持続的成長を実現するという目標があることによって社員にも安心感を与え、地域からも評価される企業となるでしょう。他社がまだ手掛けていない段階だからこそ、先行して自社で対応できるところから取り組みを進めてみましょう。

 
noncore事務局 <info@noncore.jp

 

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