【大成ロテック株式会社】様|2024年問題にnoncore導入で残業時間削減に成功。迅速なレスポンスと柔軟な対応力で、BPOのメリットを実感しています
近年、働き方改革が進む中、業務量と人員確保の両立の難しさにはさまざまな業界が苦戦しているのも現実です。
今回は、大成建設グループの道路舗装会社として1961年(昭和36年)に創業した【大成ロテック株式会社】様にお話をお伺いしました。
これまで他社にスポット的な業務を外注することはあったものの、社員の業務負担軽減にはつながらない状況でしたが、noncoreの活用により、残業時間の削減に成功しました。
建設業界の理想を実現できたポイントとは?依頼の方法や、導入後の社員の意識変化などについて、九州支社 工事部 柿田美紗さんにお話を伺いました。
2024年問題に向け社内の残業の負担を解消したい。
ー 改めて、貴社について教えていただけますか?
大成ロテック 柿田さん:当社の主な業務は、道路舗装の施工管理です。全国で事業展開していますが、noncoreさんに依頼をしているのは九州全域と沖縄県を管轄する九州支社です。
ー ご依頼をいただいたのは2023年8月からでした。ご依頼いただいた理由を教えてください。
柿田さん:労働基準法改正に伴い2019年4月からスタートした「働き方改革」について、私たち建設業界は2024年3月まで猶予期間とされていましたが、いよいよその期限が迫ってきたことからです。
建設業界で問題となっている人手不足は、当社にとっても大きな課題であり、増員が難しい状況です。社員は現場作業などのコア業務を終えた後、会社に戻り、その後に事務作業(ノンコア業務)に取り組むという流れで、残業が避けられませんでした。
コア業務以外の業務を外注することで、残業時間の削減や社員の負担軽減が可能ではないかと考えたことが、依頼のきっかけです。
普段はチャットで、要所は対面でと打ち合わせもスムーズに。業界ならではの専用ソフト導入などにも柔軟に対応してもらえました。
ー 私たちにとって、貴社のような道路工事会社さまからの依頼は初めてでしたが、そこに不安はありませんでしたか?
柿田さん:「道路工事会社からの仕事はこれまで経験がないものの、建設会社からの受注実績は豊富にある」と伺っていました。細かく言えば業務内容は異なりますが、業界としては建設会社と同じカテゴリーに分類されるため、その実績を活かしてもらえるだろうと考え、不安は感じませんでした。
ー 具体的にご依頼いただいている業務について教えてください。
柿田さん:最初にお願いしたのは、建設工事の際に必要な道路使用許可に付随する図面の作成でした。当社ではこれまでCADオペレーターの業務を外注した経験があるため、社内で外注の前例がある業務から依頼してみました。
その結果が納得のいくものだったので、CADを使用した図面や数量計算表の作成、工事写真の整理、行政に提出する申請書類の図面作成など、あれもこれもと発注できるようになりました。
ー 当社の対応で満足しているポイントは何ですか?
柿田さん:まず、レスポンスが早いことです。
依頼や相談は主にWEB上で行われますが、電話での連絡や事務所訪問など、直接的なコミュニケーションを大切にしてくださっていると感じています。
BPOを利用するのは初めてだったので、最初はどうすればスムーズにやり取りできるかが不安でしたがやりとりをスプレッドシートにまとめるなど、記録の残し方も提案いただきました。BPOの経験がない私たちも導いていただき、さすがプロだなと安心しました。
また、業界では当たり前のように使っているまた、専門用語や業界知識への理解が深いこともポイントでした。
新たな業務をお願いする場合も、noncoreさんでこれまでに実績豊富な建設業に関係するような業務であれば、まずチャットで相談してみるようにしています。事例がない場合や内容が複雑な場合でも、直接会っての打ち合わせが可能なため、安心してお任せできます。
さらに、業界特有の専門的なソフトウェアの導入にも柔軟に対応いただけたのは大変助かっています。当社と同じ作業環境を構築していただいたことで、別の場所にもう一つオフィスができたような感覚です。
「これお願いできるかも」の声が活発に。今後もお願いできる業務が増えそうです。
ー ご依頼いただいた前後で変化はありましたか?
柿田さん:noncoreさんに依頼を始めた8月頃から、「こんなサービスが始まります」と社内で周知していたため、当初からBPOに対するスタッフ一人ひとりの意識が高まっていました。
今では、「これをお願いできないかな?」と積極的に声が上がってくるようになりました。
導入当初は上長から「とりあえずお願いしてみたら?」と言われたものの、その「とりあえず」が何なのかがよくわかりませんでした。しかし今では、例えるなら新入社員にお願いするような業務を一度お願いしてみると、その精度の高さや対応の速さを実感しています。
小さな業務から少しずつ幅を広げていくようなイメージで、一度お願いすると便利さが良くわかりました。
ー noncoreへ依頼するときに意識していることはありますか?
柿田さん:noncoreさんとのコミュニケーション窓口を2人に絞り、スタッフには業務内容に応じてどちらかに相談するようにお願いしています。
これまで頼まれた業務は自分で処理するしかありませんでしたが、noncoreさんに依頼できるようになったことで、私自身の負担も軽減されました。
また、現場から届く依頼は結構ざっくりで(笑)、「ここまで言えばわかるよね」という感じなので、noncoreさんに依頼するときは多少かみくだいて説明し、わからない点はどんなことでも質問してほしいとお伝えしていて、必要に応じてWEB会議を実施してくださるので、こちらの意図がちゃんと伝わっているなと安心しています。
実現が難しかった「建設業界の理想」が現実に。残業時間削減にも成功しました。
ー ご依頼いただいたきっかけのひとつだった「残業時間の削減」も実現できたそうですね。
柿田さん:はい、これまでの「忙しい=人員を増やす」という考え方から、今は「まずは仕事を整理し、noncoreさんに依頼できる業務をピックアップしてみよう」と、統括社員が現場社員へ指導するようになりました。
現状、人材確保は簡単ではないので、「いつかは人を増やす」という言葉に現実味がない中会社としても心苦しい思いをしていました。しかし、現場社員の忙しさや困りごとを解消できる職場環境の理想の実現に近づいています。
「言っても変わらない」から「言えば変わるかもしれない」という前向きな意識へと変化し、現場の雰囲気も改善されています。
九州支社は全国でも残業時間が多かったのですが、noncoreさんへ依頼しはじめてからは、残業削減率で全国の支社の中でトップになりました!
この結果を見て、他の支社や同業他社からも「何を使ってるの?」「BPOって何?」などと尋ねられるようになりました。
当社での実例が、noncoreさんにとって他社へのアピール材料になったり、その繋がりから生まれた実績を当社の新しい業務依頼に活かしていただけると嬉しいですし、業界内でもBPO活用が当たり前になるといいですね。
インタビュー担当者より
業務を整理してみると、慣例としてこれまでグラデーション的に担っていた業務が多くあることが見えてきたようです。コア業務とノンコア業務の整理をするきっかけにもなり、現場の方から「これお願いできないかな?」と声が上がるようになったというのもうれしいですね。
noncoreにとって道路舗装会社様からのご依頼は初めてでしたが、建設業界からの依頼実績をもとにサポートさせていただきました。業界専用ソフトの導入や進捗の記録方法などもご提案させていただくことで、単なる「外注」ではなく、よりよい職場環境に向けて並走させていただく仕組みができました。今後もそれぞれのお困りごとに合わせたご提案によって、業務負担軽減に努めます。